第一次世界大戦での兵士の軍服
1914〜1919年(大正3年〜8年)
フランス兵 フランス軍は各陸軍の中で最も軍服の変化が大きかった大戦初期は青と赤の交る帽子とジャケット、ズボンは赤く普仏戦争時のままと変わらなかったので、敵側の格好の標的になっていた。そのため、1916年頃にホリゾン・ブルーの目立たない色彩となる。1915年からはケピ帽に変わり鶏冠付きの鉄製のヘルメットをつかった。
ロシア兵 白ロシア(ベラルーシ共和国)のミンクス近郊の兵士。ロシアは防寒服を着る姿が印象的である。大量動員された農民兵達のため、伝統的な民族衣装である、ルパシカ型の軍服を着用する者も多かった。しかし、極寒の環境でありながら、薄着でも凍えない強靭な体であるのはロシアの地形の環境がそうしているのである。
ドイツ兵 新旧のどちらとも軍服の色彩はさほど変わらずフィールドグレーである。また襟や袖口に着く色は兵科によっては事なり別の色を使い識別する。大きな変化としては、ヘルメットで、大戦前期は革製でスパイク付の伝統的な物である。ピッケルハウベに限りなく近い形状である。1916年頃からはこのヘルメットは廃止され、前方へ張り出して、耳から後ろが隠れた独特の形状でできた鉄製のヘルメットとなる。それと連隊番号は大戦前期の軍服にはヘルメットの前部分と肩章部分に、後期では肩章部分のみにつけられている。
また彼らには(ストッストルッペン)突撃部隊とよばれる、浸透戦術をいかすために、結成された部隊がある、ガスマスク、スコップ、小銃、大量の手榴弾、短機関銃、軽機関銃をもち敵塹壕へ侵入するといった方法もとられた。突撃部隊は後の榴弾兵の原型でもある。これにより、第二次大戦での電撃作戦ブリッツクリークが完成する。


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