未回収のイタリア

イタリア王国が領土をとして編入されていない場所があった。、1870年イタリア統一戦争後もオーストリア領内に残った国境地帯の小地域の南ティロル地方、トレンティーノ地方、トリエステ、イストリア地方、フィウーメ、ダルマツィア地方などの旧ヴェネツィア共和国領である。普墺戦争の際、イタリア軍はプロイセン軍と同盟してオーストリアと戦い、ヴェネツィアを奪回したが、戦争そのものが7週間で終結してしまったため、ヴェネツィアよりも奥に位置する領土の奪回を果たすことなく終わってしまった。イタリア王国は、1871年に教皇領を併合して一応の統一完成を見せたが、その後も世論はこれら地域の奪回を諦めなかった。

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